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にぎり寿司は、両国生まれだったんだ。

sushi 江戸っ子らしい食べ物と言えば、蕎麦に寿司。どちらも気の短い江戸っ子向きの、さっさと食べられてしかも旨い、という食べ物だ。その寿司、正確に言えば江戸前のにぎり寿司は、実は両国生まれなのである。

 時は文政の始め頃というから、1820年前後のこと。今でこそ寿司といえばにぎり寿司を指すが、当時は大阪風の押し寿司しかなく、これは注文してできあがるまで3〜4時間もかかったそうだ。それを一口サイズにして握り、様々なネタを乗せたのが、両国横綱町の裏長屋に住んでいた与兵衛という人。これがにぎり寿司の元祖と言われている。
 この斬新な発想は、大当たりした。与兵衛は睡眠時間4時間ほどで、毎日歯を食いしばって握っても握っても、とても注文に追いつかなかったそうだ。
 与兵衛寿司の店は、昭和の5〜6年頃まで両国にあったそうだが、その後廃業。「元祖にぎり寿司」の味は、今では想像するしかない。どんな味だったのだろう。

かくして、両国は今も味自慢の店が揃い、ハズレが少ない。あなたの舌でご確認を。


2004年11月04日 午後02:53 |by PRESSMAN

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  • LINK from 僕の好きな両国|2005/10/03 23:08:35
    寿司政寄席。。。興味津々。。。
    季節料理ちゃんこ霧島の裏手、陸奥部屋あたりをうろついていたら、陸奥部屋の並び、京葉道路手前にあるお寿司屋さん「寿司政」さんの店先にこんな張り紙が。。。寄席?!。。。なんで?! さっそく調べたら、講談や落語をジックリ楽しもうという会とのこと。。。ジャズ喫......