江戸時代から明治時代にかけて、とりわけ体の大きな少年や巨人が化粧廻しを締めて、一人で土俵入りをさせることが行われていました。「怪童力士」「巨人力士」といわれる力士たちです。客寄せのための一種の見世物ではありましたが、その大きさに人々は畏敬の念を交えながら賞賛し、絵師たちもこぞって彼らを作品の題材としています。
今回の展示では、怪童力士の「大童山文五郎」、巨人力士の「釈迦ケ嶽雲右衛門」「大空武左衛門」「生月鯨太左衛門」を中心に、102点の資料で怪童力士と巨人力士をご紹介いたします。当時の大相撲が、人々を楽しませる、まさにエンターテイメントであったことを感じていただければ幸いです。
【主な展示資料】 *釈迦ケ嶽雲右衛門等身大像(作者不詳) *着物姿一人立 大空武左衛門 牛跨の図(英泉画) *大童山文五郎 土俵入りの図(写楽画) *大童山文五郎 碁盤でろうそくの火を消す図(写楽画) <写楽の錦絵の展示は久方ぶりになります> *大童山文五郎と猪の図(春英画)<初公開!> *生月鯨太左衛門の手形 *大男 生月鯨太左衛門土俵入りの図(豊国画)
会期中の休館日 4月21日(土)・22日(日)・30日(月)・5月3日(木)・4日(金)・6月3日(日)・9日(土)
5月13日(日)~5月27日(日)の間は大相撲五月場所の入場券、また、6月2日(土)は旭鷲山引退相撲、6月10日(日)は東日本学生相撲選手権大会の入場券が必要となりますのでご了承下さい。
【展示解説のお知らせ】 5月6日(日)の14時から、職員による展示解説を行います。参加ご希望の方は相撲博物館展示室にお越しください。
相撲博物館
〒130-0015 東京都墨田区横網1-3-28(国技館1階) 電話 03-3622-0366 開館時間 10時~16時30分(最終入館16時) 入館料 無料 JR総武線両国駅西口より徒歩1分 都営地下鉄大江戸線両国駅A4出口より徒歩5分http://www.sumo.or.jp/museum/index.html
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