両国橋の真下、遊歩道を歩く
左手に川。右手に堤防。ところどころにベンチがあり、あまり人影もない。カップルには絶好のナイス・ポイントだ。
総武線の鉄橋をくぐる。川沿いの手すりを見ると、聞いたことのない相撲の決まり手のようなものが描いてある。国技館の裏手にあたる土手には、竜と虎のレリーフが飾られている。太陽電池が入っていて、夜になると絵が浮かび上がるらしい。そのそばに『隅田川距離標 河口より5.3』のプレート。
その先に、以前安田庭園で使われていたという不可思議な水門が姿を見せる。
国技館そばにある旧安田庭園の池は、かつて隅田川から直接水を引いていた。このあたりでは潮の干満の影響で川の水位も上下する。それを利用して、干潮時と満潮時で風景が変わるという珍しい庭園がつくられたのだ。
が、川の水の汚染により水門が閉じられ、今では地下のポンプで人工的に水位を上下させている。
その名残の立派な水門は、遊歩道に下りなきゃ見えない。
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