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ちゃんこの基礎知識

そもそも「ちゃんこ」とは、相撲部屋で作られる料理の総称。

だからカレーもトンカツも、相撲取りが作れば、「ちゃんこ」。ただ、色々な栄養をバランスよく取れる鍋料理が相撲部屋でよく食べられていたので、それが「ちゃんこ鍋」として一般にも広まっていったのである。

一口に鍋と言っても、味付けは千差万別。お相撲さんも、いつも同じ味付けでは飽きるから、同じ部屋でも何種類ものちゃんこがある。
ある老舗ちゃんこ屋のご主人によれば、「昔は相撲部屋も貧しくて、ちゃんこも魚ばかりだった。けれど場所の初日はゲン(縁起)をかついで、『手をつかない』二つ足のニワトリのちゃんこを食べる習わしがあり、それが力士には一番のごちそうだった」のだそうだ。
鶏ガラでとったダシを、相撲の世界では「ソップ」という。よって鳥肉ベースの「ソップ炊き」と呼ばれるちゃんこは、ある意味では「伝統的ちゃんこ」のひと品ではある。
しかし、相撲部屋で作られるちゃんこは、稽古で汗と共に出た塩分を補うため、かなり濃い味の場合が多い。だから「相撲部屋の味」は、普通の人にはしょっぱくて食べられないと言う。
なので、各店では相撲部屋の味をもとにしながら、スープにも具にも様々な工夫を凝らし、その店の味を作り上げている。


2004年11月27日 午後02:32 |by PRESSMAN

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