ここでちょっと変わったショッピングを楽しみに、日本でも屈指の老舗質店、「福島質店」さんを訪ねてみよう。
「質屋は庶民の気軽な銀行ですから、下町には質屋が多かったんです」と、10代目になる専務の福島昌一さんは語る。「昔は着物など、大事なものを一時的にお金に換えたものですが、今はいらなくなったものを売りに来る方が多くなりました」。高級時計や貴金属などを、若い人や、時には業者が質入れに来る。店には買い入れた品物の販売コーナーもある。
「買い値は、商品の具合にもよりますが、定価の1割〜6割。東京の質屋組合では、主な商品の値段一覧を作ってますから、店ごとの差はそんなにありません。ただ、箱などがついてるとやや高く買えます。骨董品などは、専門の店に持っていった方がいいですよ」。
フリーマーケットや古着など、最近ではリサイクルが注目されているが、今や質屋さんも立派なリサイクルショップ。そんな観点から、気楽に利用してみてはいかがだろう。
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