おやじギャグ?はたまたザブトン一枚?
わかるようなわからぬような下町っ子の小粋な小咄。
川開き、花火見物で賑わう両国橋上を、 槍持を伴にした馬上の武士が通りかかった。
と、反対側から桶のタガ直しが 割竹を輪にして担いでやって来る。
すれ違った時、間が悪く輪が外れて割竹が、 ツツーと伸びざま武士の笠に当たって跳ね飛ばした。
怒った武士が「ぶれい者、手打にいたす」と刀を抜く。
が、雑踏の中思うようには行かない。
タガ屋も手打にといったって、「オレはそばぢゃぁねぇ」てんで武士にムシャブリつくと、
刀を奪い取ってヤミクモに振り廻すと、 はずみで武士の首が宙天高くとんだ。
と、見ていた見物人が 「たがや〜」
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