日本を代表する文豪・夏目漱石は、1867年(慶応3)、江戸・牛込馬場下に生まれました。誕生の翌年、江戸は東京と改められ、元号も明治へとうつります。漱石の人生は、明治時代のはじまりから終わりまでに、ほぼ重なります。 この展覧会では、漱石の生い立ちから文学者としての歩みを、東京にはじめて里帰りする東北大学「漱石文庫」の漱石の旧蔵品をはじめ、自筆の書・絵画、後世に名を残した美術家たちによる初版本のデザイン稿、さらに漱石が暮らした当時の東京の様子を伝える地図、版画、写真などの関連資料も併せた、計800点あまりというかつてない規模でたどります。 松山・熊本そしてロンドンでの異文化体験や、美術や落語に代表される幅広い趣味の世界などにも目を向け、漱石が明治という時代とともにあった約50年の生涯の中で、何を見つめ、何を考えてきたのか、その軌跡を振り返り、今なお色褪せることのない漱石の魅力と、文学作品の中にあらわれた明治の諸相を紹介します。
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